ブルータワー/石田 衣良(いしだいら)
石田衣良の最近ではめずらしくSF的な小説です。
脳腫瘍の幻覚のせいで地上2キロもの高さの青い塔(ブルータワー)の世界を見てしまう。 でもそれは幻覚ではなく自分の住んでいる200年後の世界へ意識のタイムスリップだったんです。
ブルータワー石田 衣良
徳間書店 2004-09-16
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私のよかった度 ★★★★★★★★★☆
引き込まれます
生物兵器に使用された99%致死率のインフルエンザウィルスが世界を蔓延している世界。
それを逃れるべく青い塔はじめ7つの塔に数十万人が住む異様な世界。
その塔の中は区切られている上下の5つのの階層がそのまま身分階層となっている。
ごく平凡な脳腫瘍末期のサラリーマンは、未来では塔を支配する「30人委員会」メンバーだった。
主人公はそんな世界を最初は本意でないながらもウィルス、階層支配から開放すべく闘いに目覚める。
次第に自分は時という運命から選ばれた特別な存在と気付いていく。
現在の新宿と200年後を行き来してウィルスの驚異から人類を救う。
とにかく長い
読み応えのある長編小説です。とにかく長いし分厚いです。
ですが、物語にぐいぐい引き込まれますのでテンポよく読み進むと思います。。
最後は深い深い愛というものに胸を打たれました。 読み終えると何とも言えぬ爽快感があります。
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