外国人と一緒に生きる社会がやってきた

みゅーたろー

2009年02月17日 01:08

日本にどれくらいの外国人が住んでいると思いますか?異なる文化。違った言葉を話す外国人とどう付き合っていけばよいのでしょうか?日本が多言語社会になっていく上でわれわれはどうしていけばよいのでしょうか?

私のよかった度 ★★★★★★☆☆☆☆
読んだ感想を一言で言いますと、あっという間に読めてしまいます。
本の構成は、あつ関東地方に住む「スズキ家」の一家が、外国人や外国語に対しての疑問を、お茶の間で雑談しているという設定で書かれています。

 大手メーカー勤務の父

 教育熱心な母

 家族思いだが、外国人が苦手な祖母

 英語や韓国語に関心がある長男

 将来は日本語教師になりたい長女

 スポーツ大好きな二男


日本は、ほぼ単一民族で単言語国家です。その日本に最近はどんどんいろんな国から外国人がやってきています。
風習や文化の違う外国人と上手に付き合うにはどうしたらよいのか?
グローバル化として日本人が世界に出て行って、世界人として生きることを書いた本は多いです。しかしこの本は、外国から日本に多くの外国人がやってきて、日本が多言語社会になっていきときに、日本人はどのように生きていけばいいのかということについてわかりやすく書かれています。

日本に来る外国人も知らない土地で知らない文化の中で暮らすには不安があります。それを日本人側も歩み寄っていかなくてはならないこと、たとえばゴミの分別や出し方、福祉サービスを受けるにはどうしたらいいのなど、行政もいろいろな言葉でパンフレットを作ったりしているなど、現在の問題点などが論じられています。

日本の大学に留学生できている外国人の学生との接し方、企業に雇われている同僚としての外国人との仕事の仕方、摩擦をなくすというおとだけでなく、どうしたらお互いが住みよい社会になるか、問題意識を投げかけるような書き方はいいと思います。たしかにこれらの問題は一朝一夕に正答というものは出ません。日本人自身ががどのように多国籍の外国人と一緒に生きることを考えさせられるように書かれている点がいいですね。


これから外国人とどうやって付き合っていくか。
日本が多言語社会になっていくとき、我々はどうすればよいのか。



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この本を読んで考えてみるのもいいと思いますが、なかなかこのページ数では描き切れてないことが多いですね。著者のこちらの本 ↓ も合わせて読んでみるといいですよ。

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