2010年05月28日

地アタマを鍛える知的勉強法 齋藤孝

明治大学教授であり、テレビ等にも多数出演する斉藤孝さんですが、勉強嫌いだった斎藤孝さんの工夫し続けた勉強法の歴史が面白い。《頭がよい=勉強ができる》とは意味しない。地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)

私のよかった度 ★★★★★★☆☆☆☆

斎藤孝先生自身が学ぶためにやっている勉強法のコツですね。

明治大学教授でテレビなどのコメンターターで見かける機会が多い斎藤孝さんですがが、いつどこで勉強しているのでしょう。執筆も多くテレビにも出て、教鞭をとって。

ビジネスマンのための勉強法や社会に出る前にこれは勉強しておこうみたいな「勉強本」が出ていますが、この本は他では書かれていない、いわゆるメソッドが多く紹介されています。

地頭を鍛える的な書物も流行りですね。でも私はこの本は、”地アタマを鍛える”とタイトルにありますが、最近よく出版されている地頭鍛練本とも違うなと感じました。斎藤さんがいう知的な知アタマは、物事を分析して複雑に捉えて解釈することではなく、スッキリシンプルに柔らかく本質を捉える「しなやかな地アタマ」と言っています。

実践的な勉強法としては、第2章の「地アタマを鍛え身体に染み込む勉強法」。ここでは勉強法の各論的な方法が、斎藤さんの経験則からいくつか紹介されています。《いっそ憑依されてみる》という勉強法は独特ですね。ニーチェを読んだら内容を理解しようと努めるのではなく、いっそニーチェ本人にとり憑かれてみよう、ニーチェの言葉が自分が言っているように思えるほど染まれるか。そのほかにも「目次勉強法」「大物一点豪華主義勉強法」「対話勉強法」など面白いです。

第3章は短いですが、斎藤さん自身の根本(斎藤孝さんの本を読まれている方はわかると思いますが)にある勉強法ではないでしょうか。人格を形成するための勉強法ですね。松下幸之助や本田宗一郎や偉大な先達の経営者方もそうであったように、人格を磨くための勉強法をやってきています。”学びを楽しむ勉強法”すなわち向学心です。孔子も学び続けることが素晴らしい人格形成になると説いています。多くの経営者が論語を座右の書にしているのがよくわかります。

知的な人は直感的である
知的な人は自由である
知的な人は勇気がある
知的な人は柔軟である

勉強とは何か?
斎藤孝さんの答えは・・・ P.187
 

地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)
地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)
齋藤 孝 講談社 2009-12-17
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おすすめ平均 starAve
star1拾い読みする本
star2他の勉強本にはない方法が紹介されている
star3☆一生使える勉強法おしえます☆




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Posted by みゅーたろー at 14:54│Comments(0)勉強・学習
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