2009年05月17日

雨の日も、晴れ男

「夢をかなえるゾウ」の水野敬也さんの笑えて元気になる本です。ナンセンスと捉えるかどうかは読み手次第ですね。それと、電車内では読まないほうがいいでしょう(笑)雨の日も、晴れ男 (文春文庫)

私のよかった度 ★★★★★★★★☆☆

電車の行き帰りの約1時間で読めてしまいました。ジャンル的には自己啓発本なのでしょうが、そんな印象は最後までなく、はちゃめちゃで面白いストーリー、とにかく笑える小説です。

レビューを見ると賛否両論あります。「夢をかなえるゾウ」の前に書かれた「バッドラック」という作品を改題して出版されたものなので、読んだことのある方は、注意してください。

修業中の未熟な神様二人が、書いたことが実際に起こる"運命日記"に、不幸なことを書いたことから物語は始まります。主人公アレックスは、次か次に不幸に見舞われていきます。ほんとにとんでもない災難がどんどん降りかかってきます。最初は読んでいるこちらが「アイタタッ!」という感じになります。

でもアレックスはそんなことが起こりながらも、前向きに捉えていきます。それはギャグですか?のような行動にもありえないだろとは思いながらも引き込まれていきますよ。展開が早くスピード感があります。読んでるほうも、次はどんな災難がやってくるのかという悪趣味的期待感もたっぷりです。

もうほんとに、とことん不幸な出来事ばかりですよ。会社をクビになり、詐欺に遭い、殴られボコボコニされ、家が燃え、妻子に出て行かれ…

ありえない話ではありますが、とにかく笑えますし励まされます。どんなに自分は不幸な目にあっても、人のためにしてあげよう、悲しんでる人を楽しませてあげよう。楽天的とも思えますが、ちょっとブラックジョークっぽいし、「究極のM」は「究極の成功法」なのかもしれないと不思議な小説でした。

自分は不幸だ、ツイてないではなく、常にポジティブに生きることは大事。

 これですね → 情けは人の為ならず


雨の日も、晴れ男 (文春文庫)
雨の日も、晴れ男 (文春文庫)水野 敬也

文藝春秋 2008-06-10
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おすすめ平均 star
star捉え方は、キミ次第。
star笑えて、励まされる
starポジティブに生きよう

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ツイてないなあと思っていると、ほんとにツイてないことばかり起こります。
「なりたい自分」になりたいなら、ツイてると思うこと。自分はラッキーなんだと思うこと。失敗したからといって嘆く必要はないですよね。失敗したら成功するための原因がわかったのだから、それはツイてるんです。

 I met a boy.父の日に、バンビ公園で。

ツイてない→どうせダメだ→やっても無駄→あきらめる
そうなると不幸の無限連鎖状態じゃないですか!

今の自分は、自分がそうなりたいと思っていた自分なんです。「いや違う!そうじゃない!」という人も多いでしょう。たしかに積極的になろうとしたわけじゃありません。でもマイナスに思う気持ちがそうさせるようにしてきています。つまりハッピーなイメージをしなかったことは、自分が想っている自分なんです。

ですので私もポジティブに思う(感じる)ことを心がけるようにしています。常にポジティブ、ハッピーだと自分に言い聞かせることによって、なりたい自分になれると思いますから。

「思考は現実化する」と言ってるじゃないですか。


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Posted by みゅーたろー at 15:02│Comments(0)小説・文学
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